植物のおはなし VOL.11
  • COLUMN

ハーブを育てたことはありますか?ハーブとは、一般的にそれぞれ特有の香りを持ち、人々の生活に役立つ薬効などをもつ植物をさします。
ハーブの歴史を紐解くと、ヨーロッパではかなり昔から暮らしに取り入れられていたようです。

ローズマリー、タイム、ミント、レモングラス、カモミール、セージ、ラベンダー…、育てていて思うのですが、ハーブはとても生命力が強い植物です。
ミントなどは地下茎でどんどん増えほかの植物が追いやられてしまうことがあるので、ハーブは主に鉢に植えて育てています。

私はハーブをハーブティーや料理に使い、日々の暮らしに取り入れています。
例えば、ローズマリーはロースト食材の香りづけに、セージはポトフなどの煮込み料理に、オレガノはトマト料理に、と思いついた時に気軽に料理に使います。
食材に少し加えるだけでハーブの爽やかな風味が立ち、いつもの料理の味に素敵なアクセントが生まれます。

ちょっと今日は食べ過ぎてちょっと身体が重いかな…?、そんな時には消化不良に効くといわれるレモングラスとミントをたっぷり入れたポットに沸かしたてのお湯を注いでお茶を楽しみます。

ハーブはノンカフェインなので、寝る前でも安心して飲むことができるのも嬉しいところです。
リラックスして眠りにつきたいと思う日には、リンゴに似た優しい香りのカモミールの花でお茶を作ります。ガラスポットに白い花びらがふわりと広がる様子は、眺めているだけで心にゆったりゆとりが生まれてきます。

ハーブは新芽を摘み取って使っていくと、脇芽がどんどん成長してきて収穫できるようになります。頻繁に使ってあげると、こんもりと茂るように育ってくれてお庭での存在感も増します。
私はハーブのお花も好きです。楚々とした一見目立たないお花ですが、小さなベースにちょんと一輪飾ってあげると、そこにそよ風が生まれるような優しい雰囲気を醸し出してくれます。

心と身体になんとなく不調や違和感を感じたら、すぐに手を伸ばせる場所にあるハーブは、私にとって安心できるおまもりのような存在の植物です。

WRITER : Mari Ohki