STAFFのおはなし VOL.6
  • COLUMN

クリスマスまであと約1ヶ月。そろそろお部屋の飾りつけなどの準備を始める頃ではないでしょうか。

みなさんはクリスマスまで、どんな事をしてどんな時間を過ごしますか。

幼い頃、我が家のクリスマスリースは母の手づくりでした。たくさんつくり、友人たちにもプレゼントするのが毎年の習わしのようになっていたのです。
材料を集めるところからがリースづくりの始まりです。母と一緒に庭に出て、土台となる蔓や松ぼっくり、野ばらやヒメリンゴの実、ヒイラギの枝などを集めたものです。

学校の行き帰りにもリースに映える材料はないか目を光らせ、通学路のフェンスに絡まっている美しい蔓を少し分けてもらったり、校庭に落ちているフウの実を一生懸命拾ったり…。
頂いた外国のおみやげにかわいいリボンがついていたら、リースに飾るために自分の宝箱にしていたクッキーの缶に丁寧に保管しました。

そうやって集めた材料を使ってリースをつくる当日、手早くリースを仕上げていく母の横に並んで、あれやこれや自分なりに飾りつけを提案する時間はそれはそれは楽しいものでした。

お手伝いしながら、そして「時に足手まといにもなりながら、次々と魔法のように母の手から生まれていくリースに見惚れていました。
今考えると、リースづくりは私の大切なクリスマスの一大イベントだったのだと思います。

クリスマスイブには、世界中の子どもたちがわくわくしながらサンタさんの運んでくるプレゼントを待ちわびています。
そして私たち大人はというと、自分の特別な誰かのことを想いながらいつもと少し違う時間をゆったりと過ごします。
その傍らでは、キャンドルがそっと揺れ、心をこめて飾りつけられたリースやツリーが優しくその光景を見守ってくれるはずです。

人々それぞれの大事な記憶のなかに、クリスマスは毎年たくさんの大切な想い出を与えてくれます。

お部屋のインテリアをクリスマスカラーに染め上げて、ディナーのチキンやケーキの準備も忘れずに…。さて、今年のプレゼントは何にしようかな?

みなさんどうぞ今年も素敵なクリスマスをお過ごしくださいね。

writer:Mari Ohki