2023.05.02
職業柄でしょうか、母の日といえば繁忙期。そろそろ母の日だから、あれをやらなきゃこれをやらなきゃと、お店のことやお客様のことを考えながら慌ただしい日々を過ごします。
そして、はたと気づきます。
うちの母にも何か贈らなきゃな…
離れて暮らす母。九州の実家にはもう3年も帰っていません。
大人になってから、親のありがたみを痛感するようになった一方で、慌ただしい日々にかまけてなかなか顔を見せることもなく、親不孝な息子ですみません。
若いころには華道を習い、家でもたくさんのお花を活けていた母。おぼろげな記憶では、紫の花が好きだったような気がします。
だったらこの時期ならではのライラックとか、ちょっと青系でエリンジウムとかいいかも。
でも、長く楽しんでもらうためにドライフラワーっていう手もあるかもなあ。
慌ただしい日々の中で、そんな風に誰かの好きな花に思いを馳せること、案外なかったかもしれません。
身近だからこそ見過ごしがちな大切な人の気持ち。小さな反省と、少しの憧憬、そして照れくさいけれど湧き上がる母への感謝。
今年は少し趣向を凝らして、母が喜ぶ顔を思い浮かべてギフトを贈ろうかな。
writer:Ryo Yoshida