STAFFの愛用品 VOL.7
  • COLUMN

私が植物を植える時に好んで使っているのが、モスポットです。
モスポットが好きな一番の理由は、あたかも長年使い込んだような味わいある雰囲気を醸し出してくれるからです。

実はこの風合いの秘密は、モスポットの製作工程に隠されています。
モスポットはひとつひとつ手づくりのため、ひとつとして同じデザインはありません。
鉢の成形は石膏型でなく、麻袋を型にして作られます。そして、時間をかけてじっくり低温で野焼きされるため、少しいびつだったり、焼き色にムラがあるなんてことも…。そんな見た目やちょっとしたヒビ・欠けも味わいのひとつなんです。

また、鉢の表面にあえて苔の粒子をふきかけているため苔むしたように見え、まるでずっとそこにあったような存在感があります。
そんな様々なラフさが集まって、この鉢の温かみある表情が生み出されているのです。

モスポットは素焼き鉢のため、熱がこもりにくい構造になっていて、通気性や吸水性、排水性にとても優れています。
そのためユーカリなど水はけのよい土質を好む庭木や乾燥した環境を好む観葉植物、また多肉植物やサボテン、タンクブロメリアなどの植物にもおすすめです。

素焼き鉢であるモスポットを使ううえでひとつ注意したいのが、カビです。
お外で使う分にはあまり心配しなくても大丈夫ですが、風通しの悪い場所などで濡れたままの状態にあるとカビが発生してしまうことがあるかもしれません。その為、室内で使う場合はあまり水を必要としない乾燥を好む植物を植えると良いと思います。

モスポットは、植える植物によってもまたその表情が変わります。
花やハーブなどを植えればゆったり優しい雰囲気に、また、オージープランツやユッカ、アガベなど多肉植物を植えれば凛とした格好良いテイストに仕上がりますよ。
鉢の色を白か黒か選ぶことでもまた印象が変わるので、選ぶ際は是非どちらも試してみてくださいね。サイズも豊富なモスポットは、様々な植物を植えるのに役立ってくれるはずです。

そこに並んでいるだけで心地良い空間を生み出してくれるモスポット。たくさん並べると、より雰囲気が穏やかになるような気がします。
植物のお植え替えを思い立った時には、その素朴な存在を思い出してあげてくださいね。

 

writer:Mari Ohki