植物のおはなし VOL.23
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9月の声が聞こえてくると、インテリアや植栽もそろそろ秋らしく衣替えしたくなる季節…。秋らしい植物といえば、ふさふさした穂を出すグラス類が挙げられます。

なかでもパンパスグラスはドライや苗で楽しめる、取り入れやすい植物です。

ドライのパンパスグラスは長さがあるので、そのまま高さのあるベースにラフに生けるだけでもかなりボリューミーで存在感があります。お部屋のインテリアとして大活躍してくれますよ。

ほかのドライフラワーと組み合わせてスワッグにしてもぐっと秋らしいアレンジが完成します。小さく作って飾りやすくし、枝などにつるしても雰囲気が出ます。

また、穂の部分をほぐして束ねた小分けの房を土台につけてつくるリースもかわいらしいです。ほわっとした見た目の優しい印象に仕上がります。
白い色のリースは、違和感なく冬のクリスマスシーズンまで長く飾ることができますよ。

パンパスグラスの苗は、一般的な品種はお庭に植え付けるとても大きく成長します。
それなりに広がり高さもかなりあるので、植えつけるスペースは十分に余裕が必要となります。
植栽の後方に植えてあげると奥行きが出て、お庭のフォーカルポイントにもなってくれます。細長い葉が風に揺れる様子は美しく、一年中お庭を演出してくれます。

最近では矮性品種・タイニーパンパも出回り、こちらは気軽にお家のお庭やベランダでも育てることができます。
夏のうちから新しい穂が出始め、穂の観賞期間はかなり長いです。性質もそこまで気難しい植物ではないので、一度栽培をトライしてみるのもおすすめです。

ふわふわした柔らかい穂が魅力的なパンパスグラス、それぞれの楽しみ方で取り入れて秋らしさを感じてみてくださいね。