植物のおはなしVOL.21
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お部屋に植物を飾るとき、足元や棚、椅子の上だけでなく空間を活かした飾り方ができるのがハンギングです。

植物を吊るして育てることで、広く空きがちな上の空間を有効活用することができます。また、床置きや棚などの上に置いた植物と組み合わせて飾ることで奥行きが生まれ、立体感を演出する視覚効果も期待できます。

植物をハンギングにして育てるには、ハンギング用にフックやブラケットを天井や壁に取り付け
①ワイヤーなどの吊り材ついたハンギングポットやハンギングカバーを使う

②鉢に植えてマクラメなどのプラントハンガーに入れて吊るす

主にこれらのふたつの方法がポピュラーといえます。

ハンギングにする植物は、つるで伸びる植物がおすすめです。一般的に知られるアイビー、シッサスほかにもエスキナンサスやスキンダプサス、フィロデンドロンなどもつる性のためハンギングで育てる観葉植物として人気があります。

多肉植物のなかでもグリーンネックレス、リプサリス、ディスキディアなど垂れるように伸びて成長する植物がたくさんあります。
魚の骨のようにジグザクした見た目が特徴のフィッシュボーンカクタス、ひもサボテンと呼ばれるヒルデウィンテラ、花や実を楽しめるエピフィルムグアテマレンソシスなどもハンギングに向く多肉植物です。

自生地では木などに着生して育つエアープランツも、吊るして飾るのに向いています。
吊るしやすいかたちのウスネオイデスだけでなく、ハンギングポットやプランツハンガーを使い流木などと一緒に飾ることもアイディアのひとつです。

植物の置き場所に悩んだときにも、ハンギングでの飾り方はおすすめです。
ぜひ吊るして、様々な視点から植物の姿を愛でてあげてくださいね。植物の新たな表情を発見して、より愛おしさが増すかもしれませんよ。

writer:Mari  Ohki