2026.02.05
初めて出会ったとき、「草なのに塊根仕立て!?」と驚かされたのがオンブーです。断面を見ても年輪がなく、本当に草本。それなのに堂々たる存在感を持ち、ぐんぐん成長する姿はとても元気がもらえる植物です。その中でも塊根仕立ての株は特に魅力的で、garageでも人気の希少種です。
オンブー(Phytolacca dioica)は南アメリカ原産のヤマゴボウ科の植物で、ウルグアイでは国樹にもなっています。自生地では樹高15mほどに育つ大型種ですが、鉢植えではコンパクトに楽しむことができ、海外では盆栽仕立ても親しまれています。直射日光が大好きで成長が早く、夏にはぐんぐん葉を広げる姿が見ごたえ抜群。剪定後の芽吹きも早く、実生株では地中部分が塊根化するのも大きな魅力です。
耐暑性は非常に高く、夏はよく水を吸うため水切れに注意してください。水はけのよい用土で、乾いたらたっぷり与えると、美しく力強い株に育ちます。耐寒性に関しては、木質化していない若い株は霜で傷むため、5℃以上での室内管理が安心です。冬に気温が4℃を下回る日が続くと落葉しますが、室内で管理しているとそのまま常緑で過ごすこともあります。日照が不足すると葉が薄く大きくなるため、年間を通して遮光のない直射日光環境が理想です。

名前の「オンブー」はスペイン語の“sombra(影・日陰)”が語源です。夏は豊かな葉で陰をつくり、冬は落葉して再び光を届けるという、シンボルツリーとして理想的な性質を持っています。100年以上生きる株もあり、人生のパートナーとして長く付き合える植物です。
塊根まわりに貼られた苔の維持について、生産者さんによると「乾いても水をしっかり与え、指で押し込むようにすると再び活着する」とのこと。苔は室内だと維持が難しいため、苔だけはずして普段は屋外管理し、飾りたいときだけ室内に取り込むのがおすすめです。
草本でありながら塊根の魅力を楽しめ、育てる喜びにあふれたオンブー。成長の早さとユニークな姿に、きっと魅了されるはずです。あまり出回っていないので、出会うことができたら奇跡です!