植物のおはなし VOL.29
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マダガスカルジャスミンは、白い花とつやつや厚みある緑葉が特徴の常緑性植物です。
そのさわやかな芳香と純白の花は、見る人の目をはっと覚めさせるような美しさに満ちています。

春から夏にかけて出回り、節ごとについたつぼみが順に咲いていき長い期間楽しめます。
条件が合えば思いのほか大きな実をつけ、私たちを驚かせてもくれます。
香りから連想されジャスミンと呼ばれますが、ジャスミンとはまったく別の植物で、葉や花実は毒があり食べることはできないので、ご注意くださいね。

行燈仕立てといって、支柱に巻きついた状態で入荷することが一般的なマダガスカルジャスミンですが、garageでは支柱から外し、蔓の状態で愉しむアイディアをご提案しています。
店頭の枝々から垂れ下がる白い花々やダークグリーンの葉や蔓はディスプレイにも映えます。

マダガスカルジャスミンは一度花が咲いた蔓には花が咲かず、次のシーズンは新しく伸ばした蔓につぼみをつけます。
蔓が一本のため勇気がいるかもしれませんが、開花後は思い切って剪定をしましょう。
熱帯性の植物のため寒さに弱く、また、陽当たりが良いほうが花芽がよくつくので、暖かく陽当たりの良い場所で冬越しさせてあげるのがおすすめです。

これからの季節、店頭にマダガスカルジャスミンの花と香りが溢れます。お越しの際は、garageのディスプレイとともにその魅力を存分に味わってみてくださいね。

WRITER:Mari Ohki