植物のおはなし VOL.27
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3月になると街のあちこちでミモザの黄色い花を見かけるのではないでしょうか。
3月8日の国際女性デーはミモザの日とも呼ばれ、かわいい黄色の花を大切な人に贈る習慣があります。

ポンポンした花が集まって咲く様子はとても愛らしく、「優雅」「友情」といった花言葉は、集まった花々が風に揺れるミモザの姿にぴったりの言葉です。

ミモザはアカシアと同じ植物を指します。アカシアの品種は1,000種以上あると言われていて、そのなかのひとつはオーストラリアの国花です。

花はもちろん様々なかたちや色の美しい常緑の葉が特徴でもあり、その姿は一年中楽しめます。
細葉、三角葉、羽の様に繊細なかたち、紫葉、銀葉、葉の様子によってイメージもかなり変わりいろいろな魅力が感じられ、庭木としてぜひ取り入れたい植物です。

アカシアはお庭に植えると大きく成長し、毎年春を告げるように咲いてくれます。
黄色は元気を与えてくれる春らしいビタミンカラーで、眺めているだけで気持ちが明るくなります。

花が咲いたらたくさんの生花をまとめてスワッグやリースに仕立てましょう。
飾りながらそのままドライにもでき、春ならではの季節を感じさせる素敵なインテリアになりますよ。

毎年たくさんの花を楽しむために、アカシアの剪定でひとつだけ注意しなければいけないことがあります。

アカシアはつぼみが前年のかなり早い段階につくため、その枝を剪定してしまうと翌春に花が咲かなくなってしまいます。
おすすめは、今年の花が咲いた直後に枝も含めてしっかり剪定をしておくことです。
生花やドライにして花を愛でつつ、悩みがちな枝木の管理もできて、一石二鳥です。

切り花はもちろん、アレンジにしてドライでも楽しめるアカシアは、一本あるとシンボルツリーとしてガーデンの主役となってくれます。

お庭のミモザで春の訪れを知る…、そんなゆったりとした暮らしを始めてみませんか。