植物のおはなし VOL.22
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コーデックスは塊根植物とも呼ばれ、その多くはぽってりと肥大した茎や根を持ち合わせたとにかく個性的なフォルムをしています。

自生地は様々ですが、そのほとんどがマダガスカルや南アフリカです。
乾燥や寒暖差の激しい過酷な環境で生き抜くために根や茎部に水分や養分を蓄えるので、あんなにふっくらとした塊根となっているのです。

水やりの頻度ですが、かなり少なくて大丈夫です。
具体的には、葉がしんなりしなだれている、または塊根部が少ししわがよっているような感じが見受けられた場合水が足りていないサインになるので、その時は土部分にしっかりたっぷりお水をあげましょう。

コーデックスは休眠といって、眠りについて成長しない時期があります。
落葉が休眠期の合図で、葉を落としたら水やりはしないように心がけます。
ほとんどが冬の寒い時期に休眠しますが、夏に休眠するものもあるので育てる際にはいつ休眠するのかきちんと調べて把握しておくことも大事です。

コーデックスのなかでも割とポピュラーなアデニウムは、初めて育てる方にもおすすめです。
最近ではいろいろな品種が出回っていて、品種によって幹の太さや形状が少しずつ変わるのでついついコレクションしたくなってしまいます。

丸みを帯びた葉が特徴のステファニアも手に入りやすいコーデックスのひとつです。
ころんとした塊根部が存在感があり育てていくうちにどんどん愛着が増していきますよ。

コーデックスはその姿に相反して、色鮮やかでかわいらしい花をつけるものも多いです。
一年に一回、想像以上に可憐な花をつけた姿を愛でるのも楽しみのひとつです。

世界にはまだまだ私たちの手に入らないコーデックスもたくさん存在します。
その種類は数えきれないほどですが、園芸店で入手できるコーデックスもなかなかに集めがいがありますよ。

是非、植物の神秘を感じさせてくれるような魅惑的な姿をじっくり眺めてみてくださいね。

writer:Haruto Morishita