2024.04.21
葉水とは、植物の葉に霧吹きで水分を与えてあげる作業で、観葉植物を育てるうえで大切なお手入れのひとつです。
むやみやたらに葉を濡らせばよいわけではなく、細かなミスト状の水分ををふんわりと葉にまとわせてあげるのが正しい葉水の方法です。
観葉植物の自生地は、熱帯雨林など湿度が高い場所のものが多いです。
霧吹きで湿度をあげてあげると、植物を育てるのに適した環境がつくれます。よって葉水を行うと、観葉植物がいきいきとしてくれます。
また、潤いを与えることで葉の表面がきれいに保たれ、カイガラムシやハダニなどの発生を予防する効果もあります。害虫のつくリスクを下げたい場合は、こまめに葉水をしてあげると良いでしょう。
ただ、葉水にもいくつか注意しなければいけない点があります。
まず、気温が極端に高い夏、または低い冬の葉水のお手入れは、時間帯に注意しなければなりません。
夏場の暑い時期、日中の気温が高い時間帯や日射しの強い時間帯に葉水をすると、葉の傷みや葉焼けの原因になってしまう可能性があります。夏場の水やりと同じく、葉水も朝方や夕方の涼しい時間帯に行うと良いでしょう。
逆に寒い冬の葉水は、太陽が出ていて比較的暖かな日中の時間帯に行うのがおすすめです。観葉植物は寒さに弱いので、株が冷えないように心掛けてあげましょう。
また、葉水を必要としない植物もあります。サボテンや多肉植物は、もともと乾燥した環境に自生しています。葉水をすると過湿になるので、避けてあげましょう。
最後に、植物は葉水だけでは生育に十分な水分を吸収することができません。あくまでも基本の水やりはしっかりと土の部分にしてあげましょう。
葉水は一年を通して植物の育成に有効ですが、秋から冬にかけての寒くなる時期は特にお部屋が乾燥しやすくなります。エアコンなどを使っていて乾燥しやすいお部屋の場合は、特に葉水でのお手入れが効果的です。
葉水をしないからといって植物が枯れることはないですが、植物をより元気に育てたい方はぜひ定期的に葉水でお手入れをしてあげてくださいね。
writer:Mari Ohki